その日は、珍しく晴れた日だった。晴れたといっても、抜けるような青空というわけではなく、むしろ空の方が遠慮がちに雲の間から顔を見せている程度であったが、あの悪夢の日から三か月以上も経ち、空を覆い続けた黒雲の切れ間は、地球の人々の思いを象徴しているかのようだった。
しかし母なる大地は、まるで別の惑星のように変わり果てた姿になっていた。
地表には一片の緑もなく、むき出しになった荒々しい岩石と乾いた砂地がどこまでも続く、殺風景な大地。かつての山が平地に、平地が谷に、海が丘になってしまった所も多い。
が、人々は希望を捨ててはいなかった。わずかに生き残った地球人は地球再生への、そしてゼントラーディ人たちは新たな世界への夢を抱き、互いに協力して復興へ向けての活動を始めた。混沌と活気に満ちた時代の幕開けであった。
その雲の切れ間を縫って、空を進む小群があった。
美しいフォルムを持つ鋼鉄の鳥たちは、なだらかな丘と谷とが連なる地帯を旋回すると、その谷間の一つに向かって、脚を出し、轟音と共に降り立つと同時に人の姿へと変形した。
「各機、充分に注意を払え」
そこは谷とはいっても、ちょっとした広さがあった。昨夜までの雪は白い絨毯を敷き詰めたように、静かに地面を覆っている。その上を四角い足跡をつけながら、鉄の巨人たちはガンポッドを構えつつ慎重に動き回った。
「金属反応はありません。生命反応は…レベルDマイナス。おそらく昆虫かなにかでしょう」
「感動ものだよ。虫ケラでも生き残っててくれたのなら」
「どうせゴキブリとかダンゴ虫とか、そんなものですよ」
「ま、この際ゴキブリだって大歓迎さ」
苦笑いを浮かべながら、指揮官・ラックマン大尉は部下の報告にうなずいた。実際、あれだけの劫火に焼き尽くされた地表に、たとえ虫といえど生物が戻ってきたという事実は、地球人たちの心に大いなる勇気をもたらした。
しかし今、彼らが探しているのは、この星の生物ではなかった。
「隊長、残留赤外線反応があります。ごく微量ですが…」
「どこだ」
大尉は足下の地面を指し示している部下の近くまで行くと、ガンポッドの台尻で雪をかきわけた。新雪の下の地面をさらに掘ると、土に混じって黒い色が顔を出す。
「…ずいぶんデカいキャンプファイアーをやった奴がいるみたいだな」
それ以上地面の痕跡にかまうことなく、彼は再びモニターに映る周囲の様子を確認した。
谷は静かに沈黙を守っている。つい先日までここの地権者であった者に敬意を表してか、何の示唆をもこの星本来の住人に与えなかった。
彼ら、統合軍西部方面パトロール隊、第505航空隊、通称マゼンダ隊は、アングレーム市の駐屯部隊であった。先日来、ゼントラーディ軍の通信波と思われる電波をキャッチしており、今日、その発信源と思われる地点の調査にやってきたのだ。
マゼンダ隊が通常のパトロール時と違う、二個小隊を率いて来たのは、それだけこの地に潜む敵が、大規模である可能性が高かったからである。緊張の汗がわずかに引いていくのを感じながら、大尉は誰にともなくつぶやいた。
「…おそらくこの雪がなかったとしても、ネジ一本、足跡一つ奴らは残してはいかんだろうよ。人工衛星があった時代ならな、捜索も楽だったろうに」
地球の軌道上に所狭しとひしめいていた人工衛星は、ゼントラーディ艦隊の砲門が火を吹いた瞬間、一つ残らず蒸発してしまった。かつて20センチ四方まで判別できると言われた宇宙からの監視の目も、ミサイル誘導に威力を発揮したGPSの手助けも、地球は全て失ってしまったのだ。
新統合軍の方針は、なるべく残存ゼントラーディ軍との戦闘は避け、ブリタイ艦隊同様和平締結を目指す、というものであった。が、戦いしか知らない、つまり平和や終戦といった概念を持たないゼントラーディ人に和平交渉を持ちかけるのは、非常な困難であった。
一つのきっかけとして、歌などの地球文化が有効であることは証明されていたが、ブリタイ艦隊の将兵たちも、長期間をかけて徐々に心境の変化をもたらされたのであって、歌は決して巨人をたちまちおとなしくさせる魔法の呪文ではない。
もし、いきなり攻撃をかけられたら、応戦するしかなく、統合軍の将兵にとっては、非常に息のつまる作戦行動であった。
その時、突然の騒音が静寂を破った。通信機からもれ出す激しい雑音は、それ自体が何らかの緊急事態を示唆していた。
「…マゼンダ……ダ!…アルファ送れ!」
「アルファ送れ、どうした!」
「…ぐ戻れ!基地が…攻撃を受けている!」
「なに!?」
アングレーム・シティの統合軍基地が襲われたのは、パトロール隊がゼントラーディ人の野営地跡と思われる地点に着いたのと、ほぼ同時刻であった。
「対砲レーダーに反応!」
監視員の声に、空気を切り裂くような鋭い音と、それに連なる爆音と振動がかぶさった。突然の出来事に、基地の人々は何が起こったかすぐには理解出来なかった。
「な、何者かからの攻撃です!」
「何者って、ゼントラーディ以外にあるか!第一級非常態勢!住民の避難急げ!」
広大な敷地を持つ基地の片隅に、多数の小孔が穿たれた一角が出来ていた。市内全域にサイレンが鳴り響く中、再び異音が空を切り裂き、地表から30メートルほどの位置に鋭い光がはじけ飛んだ。
光の中から無数の黒い物体が吐き出されたようであったが、人の目ではしかと確認することはできなかった。が、それの仕業は誰の目にも明らかだった。待機していたバルキリー三機はパイロットを体内に受け入れる暇もなく、瞬く間に全身を孔だらけにし、爆発と共に四散した。
その爆風もおさまらぬ内、次の光が走り、今度は格納庫の直上で炸裂した。おりしも警備隊のデストロイドが出撃しようとしていたところであったが、屋根をつらぬいて降ってきたその小物体に、巨体を孔だらけにして沈黙してしまった。
「警備小隊、1号機大破、3号機中破、乗員応答なし!」
「防空システム、発射地点の算出は!」
「強力な電波干渉です。計測不能!」
砲弾には金属性の妨害物質が仕込んであったらしい。計器類はすべて狂ったような悲鳴をあげ、使い物にならなかった。
基地司令は青ざめた唇を震わせながら、残存のデストロイドを市民誘導の支援に回すよう指示をした。もう現状の戦力では敵の機動兵力来襲を防ぐことはできない。基地防衛の戦力を割いてでも、市民の避難誘導を優先させる義務があった。
「頼む…早く戻ってきてくれ…」
基地の誰もが、じりじりとした思いでバルキリー隊の帰還を待っていた。
その頃、全速で街に駆け戻ろうとする地球の戦闘機を、冷ややかな目で観察している者があった。
「フフッ、そうそう…早く来い…」
向こう傷の女戦士は、三脚に乗せた計測器を覗き込みながら、肉食獣の微笑みをたたえた。
目視するにはまだ遠い距離であったが、足下の端末盤は、獲物が確実に射程距離内に入りつつあることを示している。彼女自身は身を隠しつつも敵の様子がよく観察できる平地の岩場にいた。そのすぐ後ろには掩体が掘られ、指揮用の車両が隠されている。ハッチが開き、部下が顔を出した。
「敵機、接近してます。隊長、こっち戻って下さいよ」
「こっちでも見えてる。その中は狭くて嫌いだ」
敵の戦闘機隊は、間もなく彼女が陣を張るこの平野を通過するはずであった。
アゾニアは久々に味わう、戦いの高揚感に身を委ねながら、全神経を集中させ、命令を下すタイミングを見計らっていた。彼女の命令を今や遅しと待ち受けている部下たちは、そこから少し離れた窪地に身を潜め、同じように神経を研ぎ澄ませているはずだ。
彼女のすぐ側には、赤い髪の少女が、大きすぎるヘルメットの下に双眼鏡を構えていた。
アゾニアは当初、彼女を戦闘に連れていくつもりはなかった。しかしランは絶対に付いていくと言ってきかなかった。
いつもは下位者のアゾニアの言うことにも素直に従うランが、このときばかりは頑迷な抵抗を示したので、彼女も渋々あきらめ、指揮所と定めたこの場所に同道させたのだ。
作戦盤に表れた敵を示す光点はミサイル射程域に入っていた。
「ようし…いいぞ…」
アゾニアはインカムのマイクを口の前に寄せた。
「第一小隊、前方7000、敵機6、撃て!」
大地の隙間に隠した12連装のランチャーから、一斉にミサイルの束が吐き出された。光の尾を吹きながら、猛然と標的に向かい、一直線に襲いかかる。
帰路をいそぐ獲物は、この攻撃にほんの半瞬、遅れをとった。
レーザービームの照射を告げる警告音に、悲鳴に近い声が重なった。
「大尉、ロックオンされました!」
「何!」
バルキリーは一斉に散開し、回避行動に移った。フレアを吐き、追いすがるミサイルを必死に振り切ろうとする。その時、前方から別のミサイル群が襲いかかった。避ける間もなく、3機が犠牲になった。
「くそっ、罠だ!」
マゼンダ隊は、アゾニアが周到に配置した罠のただ中に入り込んでしまったのである。
地面すれすれを飛んでミサイルをかわそうとした数機には、別の運命が待っていた。突如、大地の雪を割って戦闘ポッドが立ちはだかった。ビームの光に貫かれ、さらに2機が寸時にして火球と化す。
「畜生!なんて事だ」
死の罠から辛くも抜け出したラックマン大尉は、見えない血にまみれた屈辱の叫びを吐き出した。
時間にすればほんの2分にも満たない出来事であったろう。しかし、そのわずか2分の間に、彼の部下5名の命が失われたのだ。
「アルファ!アルファ!」
彼は悲痛な叫びを通信機に叩きつけた。が、通信機は空しい雑音を返すのみであった。
傷付いた翼を引きずりながら逃げ帰る敵機を見ながら、アゾニアは口の端を満足げにつり上げた。その彼女に、傍らに立つ少女は半ばヘルメットに隠された上目遣いを向けた。
「一機生き残った」
「敵にもなかなか腕のいいのがいるな。なぁに、上等だ。あれじゃもう、あたしらの仕事のジャマはできないさ」
女戦士は相棒の頭をぽん、と軽く叩いた。とたんにヘルメットはランの顔を半分以上隠す。
指揮車のハッチが再び開き、通信担当のクリエラが顔を出した。
「突撃隊より報告。任務達成、これより帰投する。大収穫だって」
「ああ、こっちも聞こえてる。ソルダムとドルシラにも引き揚げるよう伝えてくれ。あたし達も集結地点へ」
アゾニアは計測器をかつぎあげ、敵機の去った方角を振り返った。満腹した獣の笑いを浮かべながら。
その顔を見て、ランは心臓の鼓動が急に早まるのを感じた。懐かしい感覚であった。かつて戦勝の喜びと共に見ていたもの…その時彼女が見ていたのは、翡翠色の瞳であった。それと同じ光を、アゾニアの目が放ったのだ。
ほんのわずか一瞬、何かのイメージが横切った。最後にあの懐かしい人と交わした言葉が浮かびかけ、ランの心は、その光景に向かって手をのばした。
「何やってる。置いてくぞ」
ふいに肩に置かれた手が、ランの意識を過去の世界から引き戻してしまった。
「大戦果だ。さいさきいいよな」
日に焼けた笑顔は、ランのかすかなイメージの残滓をぬぐい去り、彼女は今何かを思い出しかけたことすら忘れて、あわてて岩の上をつたいながら、上官の後を追いかけていった。
マゼンダ隊の生き残り、すなわち隊長機ただ一機が傷ついた翼に屈辱の思いを乗せて帰還した頃、地球人は新たな被害の事実をつきつけられ愕然となっていた。
それは郊外30キロに位置するリベラック弾薬庫からの無念と怒りに満ちた報告であった。その時はじめて、統合軍はアングレーム基地への攻撃の真意を知った。
「囮だったのか…」
天然の岩盤をくり抜いて作られた弾薬庫群は、厚さ1メートルの複合装甲の扉に守られていたはずであった。しかし、今そこにあるものは、無惨にこじ開けられ、むなしく口を開けている空洞と、叩き潰されたデストロイドの残骸だけだった。
報告によれば、アングレーム基地が襲われたのと時を置かずして、同様の砲撃を受けたのだという。発煙弾の煙の中からバトルスーツが現れ、弾薬庫の扉を破るのに、ものの数分もかからなかった。動きの遅いデストロイドはほとんど太刀打ちできず、あっという間に撃破されてしまった。
「基地への攻撃も、航空隊をおびき出したのも、すべてこのためだったのか」
「なぜ、彼らは分かっていたんでしょう…」
「ここにゼントラーディの回収武器が保管してあった事かね。なに、単なる偶然にすぎんよ」
「あり得ません。彼らは正確に目的の物がある保管庫だけをこじ開けています。それに、これだけ迅速な行動をするには、相当入念な情報収集を行った筈です」
「それだけの組織だった残党が残っていたという事か…」
「奪われた弾薬類は相当な数です。詳細な被害は調査中ですが…」
統合軍の指揮官たちは顔を歪めた。復興への第一歩を踏み出したばかりの新生地球、そして新統合軍は、まだまだひ弱な存在であった。にもかかわらず、彼らの抱えている問題はあまりにも多すぎた。
その夜、ゼントラーディ人達の野営地では、地球人から見ればいささか珍妙な祝宴が催されていた。
かがり火が焚かれることもなく、歌や踊りもない、わずかな遮光ライトの赤い光の中、男女別に分かれて騒ぐ巨人たちの群れ。
アゾニアは自艦を脱出する時、わずかではあるが酒類も持ち出していた。彼女はこの日初めて、それに手をつけることを許した。
一人一人に行き渡るのがやっとの量であったが、基幹艦隊の壊滅から始まった過酷な旅に耐えてきた兵士たちの心は大いに解放され、場の盛り上がりと共に、明日への新たな戦意を蓄えていった。
男たちは歓声とも罵声ともつかない声をあげ、取っ組み合いに興じる者もいる。女たちは、車座になって雑談に夢中であった。
そんな中、アゾニアは一人酒盛りの輪から離れ、野営地を見おろす高台に一人腰掛け、酒宴の賑わいを見やっていた。酒も口にせず、彼女にしては珍しく、どこかうつろな表情を携え、思索にふけっているようにも見えた。
そんな彼女の後ろから、小石を踏みしめる軽い足音が聞こえてきた。
「みんな、楽しそうだよ」
「ああ…」
アゾニアは振り向かずに答えた。足音の主は首を傾けながら、何やら躊躇していた。どう話しかけようか、迷っている様子だった。
「アゾニアは…何も不安に思うことはないの?」
女戦士は顔を半分だけ横に向けて、チラリと赤い髪の少女を見た。
「何が…」
「その…宇宙に戻れたとして…その…」
もじもじと口ごもりながら発せられる言葉を、アゾニアのため息混じりの声が遮った。
「いちいち先まわりして、心配してどうするよ…」
「だって…」
アゾニアには、記録参謀の言いたい事はよく分かっていた。
「お前には、あたしのやってる事がとんでもねぇ無謀に、無茶に見えるんだろ。確かに、ただの悪あがきかもしれない。でもな、その悪あがきするってのも、あたしらの任務の内なんだよ。敵に四方八方囲まれたって、お前らみたいにフォールドで逃げることはできないんだ。たとえ後でお咎めを受けることになろうが何だってやる。今、諦めるよりはずっといい」
アゾニアは何かを思い出すかのように虚空をながめ、唇をなめた。
「諦めちまったら、死ぬより悲惨だ…」
その時アゾニアの脳裏に何が浮かんでいたか、ランには知る由もなかった。
「人間てのは、最後の最後の、その瞬間まで、生きようとするものなんだ。胴体が半分にちぎれた奴だって、懸命に息をしようとして口を動かす…あたしは、そういうのを何百回も、何千回も見た。そして考えたんだ。優れた軍人てのは、一秒でも長く生きて、一秒でも長く戦うことができる奴の事じゃないかってね」
記録参謀はただ言葉もなく、臨時の上官の言葉を聞いていた。彼女が今まで出会ったどの人間にも、アゾニアのような強烈な個性を持った者はいなかった。
「そう思って、必死に戦い抜いた…気が付いたら、大隊長にまでなってた。同期の奴らはほとんど死んじまってたよ。生きてたからこそ、出世できたんだ。出世すれば、より多くの敵を叩ける。考えてみろよ。今度の敵は、我々にとって最大の敵さ。なにしろ、基幹艦隊を滅ぼしちまった奴らなんだからな。そいつら相手に、戦って生き延びられたら、あたしらは最強ってことにならないか?」
いつもの不敵な笑みが女戦士の口から消え、水色の真剣な光がランに向かって投げかけられた。
「…だから、悔いはない。この星での戦いが…あたしの最後の戦いになっても」
「アゾニア…」
「言っとくが、無駄に死ぬつもりはないぞ。あたしは絶対、みんなをまとめて宇宙に帰る。絶対な」
ランは、アゾニアの中に改めて鋼鉄より固い、強い意志の力を感じ取った。それは、彼らゼントラーディ人にとって最高に美しく崇高なものである、戦いへの意欲に満ちた顔であった。
「特にお前には、絶対生き延びてほしいんだ…そして、この星で何があったか、味方に伝えてほしい。あたし達がどう戦ったか、ゼントラーディの歴史に残してくれ」
「アゾニア…私も…アゾニアに死んでほしくない」
女戦士はにこりと微笑み、地面を軽く叩いた。
「ホラ、そんな所につっ立ってないで、こっち来て座れよ」
「…うん」
ランはアゾニアの隣に腰をおろし、二人はしばし無言のまま、暗闇の中にほんのうっすらと浮かび上がる地平線を見やっていた。
アゾニアにとっては珍しくないその光景も、ランにとってはひどく不安を呼び起こさせるものであった。遠近感のない宇宙の暗闇と違って、吸い込まれそうな恐ろしさがあった。ランは無意識に、アゾニアの戦闘服の裾をつかんでいた。
「…大丈夫だって。必ず帰してやるさ…」
雪の化粧をした大地を渡ってくる風が、二人の顔をなでた。兵士達の騒ぐ声が風に乗って、遠くに、時には驚くほど近くに聞こえてくる。不思議な感覚だった。
「アゾニアは…風だ…」
吹き渡る風に身をゆだねながら、ランはつぶやいた。
「不思議で、冷たくて…でも、とても気持ちいい…」
しかし母なる大地は、まるで別の惑星のように変わり果てた姿になっていた。
地表には一片の緑もなく、むき出しになった荒々しい岩石と乾いた砂地がどこまでも続く、殺風景な大地。かつての山が平地に、平地が谷に、海が丘になってしまった所も多い。
が、人々は希望を捨ててはいなかった。わずかに生き残った地球人は地球再生への、そしてゼントラーディ人たちは新たな世界への夢を抱き、互いに協力して復興へ向けての活動を始めた。混沌と活気に満ちた時代の幕開けであった。
その雲の切れ間を縫って、空を進む小群があった。
美しいフォルムを持つ鋼鉄の鳥たちは、なだらかな丘と谷とが連なる地帯を旋回すると、その谷間の一つに向かって、脚を出し、轟音と共に降り立つと同時に人の姿へと変形した。
「各機、充分に注意を払え」
そこは谷とはいっても、ちょっとした広さがあった。昨夜までの雪は白い絨毯を敷き詰めたように、静かに地面を覆っている。その上を四角い足跡をつけながら、鉄の巨人たちはガンポッドを構えつつ慎重に動き回った。
「金属反応はありません。生命反応は…レベルDマイナス。おそらく昆虫かなにかでしょう」
「感動ものだよ。虫ケラでも生き残っててくれたのなら」
「どうせゴキブリとかダンゴ虫とか、そんなものですよ」
「ま、この際ゴキブリだって大歓迎さ」
苦笑いを浮かべながら、指揮官・ラックマン大尉は部下の報告にうなずいた。実際、あれだけの劫火に焼き尽くされた地表に、たとえ虫といえど生物が戻ってきたという事実は、地球人たちの心に大いなる勇気をもたらした。
しかし今、彼らが探しているのは、この星の生物ではなかった。
「隊長、残留赤外線反応があります。ごく微量ですが…」
「どこだ」
大尉は足下の地面を指し示している部下の近くまで行くと、ガンポッドの台尻で雪をかきわけた。新雪の下の地面をさらに掘ると、土に混じって黒い色が顔を出す。
「…ずいぶんデカいキャンプファイアーをやった奴がいるみたいだな」
それ以上地面の痕跡にかまうことなく、彼は再びモニターに映る周囲の様子を確認した。
谷は静かに沈黙を守っている。つい先日までここの地権者であった者に敬意を表してか、何の示唆をもこの星本来の住人に与えなかった。
彼ら、統合軍西部方面パトロール隊、第505航空隊、通称マゼンダ隊は、アングレーム市の駐屯部隊であった。先日来、ゼントラーディ軍の通信波と思われる電波をキャッチしており、今日、その発信源と思われる地点の調査にやってきたのだ。
マゼンダ隊が通常のパトロール時と違う、二個小隊を率いて来たのは、それだけこの地に潜む敵が、大規模である可能性が高かったからである。緊張の汗がわずかに引いていくのを感じながら、大尉は誰にともなくつぶやいた。
「…おそらくこの雪がなかったとしても、ネジ一本、足跡一つ奴らは残してはいかんだろうよ。人工衛星があった時代ならな、捜索も楽だったろうに」
地球の軌道上に所狭しとひしめいていた人工衛星は、ゼントラーディ艦隊の砲門が火を吹いた瞬間、一つ残らず蒸発してしまった。かつて20センチ四方まで判別できると言われた宇宙からの監視の目も、ミサイル誘導に威力を発揮したGPSの手助けも、地球は全て失ってしまったのだ。
新統合軍の方針は、なるべく残存ゼントラーディ軍との戦闘は避け、ブリタイ艦隊同様和平締結を目指す、というものであった。が、戦いしか知らない、つまり平和や終戦といった概念を持たないゼントラーディ人に和平交渉を持ちかけるのは、非常な困難であった。
一つのきっかけとして、歌などの地球文化が有効であることは証明されていたが、ブリタイ艦隊の将兵たちも、長期間をかけて徐々に心境の変化をもたらされたのであって、歌は決して巨人をたちまちおとなしくさせる魔法の呪文ではない。
もし、いきなり攻撃をかけられたら、応戦するしかなく、統合軍の将兵にとっては、非常に息のつまる作戦行動であった。
その時、突然の騒音が静寂を破った。通信機からもれ出す激しい雑音は、それ自体が何らかの緊急事態を示唆していた。
「…マゼンダ……ダ!…アルファ送れ!」
「アルファ送れ、どうした!」
「…ぐ戻れ!基地が…攻撃を受けている!」
「なに!?」
アングレーム・シティの統合軍基地が襲われたのは、パトロール隊がゼントラーディ人の野営地跡と思われる地点に着いたのと、ほぼ同時刻であった。
「対砲レーダーに反応!」
監視員の声に、空気を切り裂くような鋭い音と、それに連なる爆音と振動がかぶさった。突然の出来事に、基地の人々は何が起こったかすぐには理解出来なかった。
「な、何者かからの攻撃です!」
「何者って、ゼントラーディ以外にあるか!第一級非常態勢!住民の避難急げ!」
広大な敷地を持つ基地の片隅に、多数の小孔が穿たれた一角が出来ていた。市内全域にサイレンが鳴り響く中、再び異音が空を切り裂き、地表から30メートルほどの位置に鋭い光がはじけ飛んだ。
光の中から無数の黒い物体が吐き出されたようであったが、人の目ではしかと確認することはできなかった。が、それの仕業は誰の目にも明らかだった。待機していたバルキリー三機はパイロットを体内に受け入れる暇もなく、瞬く間に全身を孔だらけにし、爆発と共に四散した。
その爆風もおさまらぬ内、次の光が走り、今度は格納庫の直上で炸裂した。おりしも警備隊のデストロイドが出撃しようとしていたところであったが、屋根をつらぬいて降ってきたその小物体に、巨体を孔だらけにして沈黙してしまった。
「警備小隊、1号機大破、3号機中破、乗員応答なし!」
「防空システム、発射地点の算出は!」
「強力な電波干渉です。計測不能!」
砲弾には金属性の妨害物質が仕込んであったらしい。計器類はすべて狂ったような悲鳴をあげ、使い物にならなかった。
基地司令は青ざめた唇を震わせながら、残存のデストロイドを市民誘導の支援に回すよう指示をした。もう現状の戦力では敵の機動兵力来襲を防ぐことはできない。基地防衛の戦力を割いてでも、市民の避難誘導を優先させる義務があった。
「頼む…早く戻ってきてくれ…」
基地の誰もが、じりじりとした思いでバルキリー隊の帰還を待っていた。
その頃、全速で街に駆け戻ろうとする地球の戦闘機を、冷ややかな目で観察している者があった。
「フフッ、そうそう…早く来い…」
向こう傷の女戦士は、三脚に乗せた計測器を覗き込みながら、肉食獣の微笑みをたたえた。
目視するにはまだ遠い距離であったが、足下の端末盤は、獲物が確実に射程距離内に入りつつあることを示している。彼女自身は身を隠しつつも敵の様子がよく観察できる平地の岩場にいた。そのすぐ後ろには掩体が掘られ、指揮用の車両が隠されている。ハッチが開き、部下が顔を出した。
「敵機、接近してます。隊長、こっち戻って下さいよ」
「こっちでも見えてる。その中は狭くて嫌いだ」
敵の戦闘機隊は、間もなく彼女が陣を張るこの平野を通過するはずであった。
アゾニアは久々に味わう、戦いの高揚感に身を委ねながら、全神経を集中させ、命令を下すタイミングを見計らっていた。彼女の命令を今や遅しと待ち受けている部下たちは、そこから少し離れた窪地に身を潜め、同じように神経を研ぎ澄ませているはずだ。
彼女のすぐ側には、赤い髪の少女が、大きすぎるヘルメットの下に双眼鏡を構えていた。
アゾニアは当初、彼女を戦闘に連れていくつもりはなかった。しかしランは絶対に付いていくと言ってきかなかった。
いつもは下位者のアゾニアの言うことにも素直に従うランが、このときばかりは頑迷な抵抗を示したので、彼女も渋々あきらめ、指揮所と定めたこの場所に同道させたのだ。
作戦盤に表れた敵を示す光点はミサイル射程域に入っていた。
「ようし…いいぞ…」
アゾニアはインカムのマイクを口の前に寄せた。
「第一小隊、前方7000、敵機6、撃て!」
大地の隙間に隠した12連装のランチャーから、一斉にミサイルの束が吐き出された。光の尾を吹きながら、猛然と標的に向かい、一直線に襲いかかる。
帰路をいそぐ獲物は、この攻撃にほんの半瞬、遅れをとった。
レーザービームの照射を告げる警告音に、悲鳴に近い声が重なった。
「大尉、ロックオンされました!」
「何!」
バルキリーは一斉に散開し、回避行動に移った。フレアを吐き、追いすがるミサイルを必死に振り切ろうとする。その時、前方から別のミサイル群が襲いかかった。避ける間もなく、3機が犠牲になった。
「くそっ、罠だ!」
マゼンダ隊は、アゾニアが周到に配置した罠のただ中に入り込んでしまったのである。
地面すれすれを飛んでミサイルをかわそうとした数機には、別の運命が待っていた。突如、大地の雪を割って戦闘ポッドが立ちはだかった。ビームの光に貫かれ、さらに2機が寸時にして火球と化す。
「畜生!なんて事だ」
死の罠から辛くも抜け出したラックマン大尉は、見えない血にまみれた屈辱の叫びを吐き出した。
時間にすればほんの2分にも満たない出来事であったろう。しかし、そのわずか2分の間に、彼の部下5名の命が失われたのだ。
「アルファ!アルファ!」
彼は悲痛な叫びを通信機に叩きつけた。が、通信機は空しい雑音を返すのみであった。
傷付いた翼を引きずりながら逃げ帰る敵機を見ながら、アゾニアは口の端を満足げにつり上げた。その彼女に、傍らに立つ少女は半ばヘルメットに隠された上目遣いを向けた。
「一機生き残った」
「敵にもなかなか腕のいいのがいるな。なぁに、上等だ。あれじゃもう、あたしらの仕事のジャマはできないさ」
女戦士は相棒の頭をぽん、と軽く叩いた。とたんにヘルメットはランの顔を半分以上隠す。
指揮車のハッチが再び開き、通信担当のクリエラが顔を出した。
「突撃隊より報告。任務達成、これより帰投する。大収穫だって」
「ああ、こっちも聞こえてる。ソルダムとドルシラにも引き揚げるよう伝えてくれ。あたし達も集結地点へ」
アゾニアは計測器をかつぎあげ、敵機の去った方角を振り返った。満腹した獣の笑いを浮かべながら。
その顔を見て、ランは心臓の鼓動が急に早まるのを感じた。懐かしい感覚であった。かつて戦勝の喜びと共に見ていたもの…その時彼女が見ていたのは、翡翠色の瞳であった。それと同じ光を、アゾニアの目が放ったのだ。
ほんのわずか一瞬、何かのイメージが横切った。最後にあの懐かしい人と交わした言葉が浮かびかけ、ランの心は、その光景に向かって手をのばした。
「何やってる。置いてくぞ」
ふいに肩に置かれた手が、ランの意識を過去の世界から引き戻してしまった。
「大戦果だ。さいさきいいよな」
日に焼けた笑顔は、ランのかすかなイメージの残滓をぬぐい去り、彼女は今何かを思い出しかけたことすら忘れて、あわてて岩の上をつたいながら、上官の後を追いかけていった。
マゼンダ隊の生き残り、すなわち隊長機ただ一機が傷ついた翼に屈辱の思いを乗せて帰還した頃、地球人は新たな被害の事実をつきつけられ愕然となっていた。
それは郊外30キロに位置するリベラック弾薬庫からの無念と怒りに満ちた報告であった。その時はじめて、統合軍はアングレーム基地への攻撃の真意を知った。
「囮だったのか…」
天然の岩盤をくり抜いて作られた弾薬庫群は、厚さ1メートルの複合装甲の扉に守られていたはずであった。しかし、今そこにあるものは、無惨にこじ開けられ、むなしく口を開けている空洞と、叩き潰されたデストロイドの残骸だけだった。
報告によれば、アングレーム基地が襲われたのと時を置かずして、同様の砲撃を受けたのだという。発煙弾の煙の中からバトルスーツが現れ、弾薬庫の扉を破るのに、ものの数分もかからなかった。動きの遅いデストロイドはほとんど太刀打ちできず、あっという間に撃破されてしまった。
「基地への攻撃も、航空隊をおびき出したのも、すべてこのためだったのか」
「なぜ、彼らは分かっていたんでしょう…」
「ここにゼントラーディの回収武器が保管してあった事かね。なに、単なる偶然にすぎんよ」
「あり得ません。彼らは正確に目的の物がある保管庫だけをこじ開けています。それに、これだけ迅速な行動をするには、相当入念な情報収集を行った筈です」
「それだけの組織だった残党が残っていたという事か…」
「奪われた弾薬類は相当な数です。詳細な被害は調査中ですが…」
統合軍の指揮官たちは顔を歪めた。復興への第一歩を踏み出したばかりの新生地球、そして新統合軍は、まだまだひ弱な存在であった。にもかかわらず、彼らの抱えている問題はあまりにも多すぎた。
その夜、ゼントラーディ人達の野営地では、地球人から見ればいささか珍妙な祝宴が催されていた。
かがり火が焚かれることもなく、歌や踊りもない、わずかな遮光ライトの赤い光の中、男女別に分かれて騒ぐ巨人たちの群れ。
アゾニアは自艦を脱出する時、わずかではあるが酒類も持ち出していた。彼女はこの日初めて、それに手をつけることを許した。
一人一人に行き渡るのがやっとの量であったが、基幹艦隊の壊滅から始まった過酷な旅に耐えてきた兵士たちの心は大いに解放され、場の盛り上がりと共に、明日への新たな戦意を蓄えていった。
男たちは歓声とも罵声ともつかない声をあげ、取っ組み合いに興じる者もいる。女たちは、車座になって雑談に夢中であった。
そんな中、アゾニアは一人酒盛りの輪から離れ、野営地を見おろす高台に一人腰掛け、酒宴の賑わいを見やっていた。酒も口にせず、彼女にしては珍しく、どこかうつろな表情を携え、思索にふけっているようにも見えた。
そんな彼女の後ろから、小石を踏みしめる軽い足音が聞こえてきた。
「みんな、楽しそうだよ」
「ああ…」
アゾニアは振り向かずに答えた。足音の主は首を傾けながら、何やら躊躇していた。どう話しかけようか、迷っている様子だった。
「アゾニアは…何も不安に思うことはないの?」
女戦士は顔を半分だけ横に向けて、チラリと赤い髪の少女を見た。
「何が…」
「その…宇宙に戻れたとして…その…」
もじもじと口ごもりながら発せられる言葉を、アゾニアのため息混じりの声が遮った。
「いちいち先まわりして、心配してどうするよ…」
「だって…」
アゾニアには、記録参謀の言いたい事はよく分かっていた。
「お前には、あたしのやってる事がとんでもねぇ無謀に、無茶に見えるんだろ。確かに、ただの悪あがきかもしれない。でもな、その悪あがきするってのも、あたしらの任務の内なんだよ。敵に四方八方囲まれたって、お前らみたいにフォールドで逃げることはできないんだ。たとえ後でお咎めを受けることになろうが何だってやる。今、諦めるよりはずっといい」
アゾニアは何かを思い出すかのように虚空をながめ、唇をなめた。
「諦めちまったら、死ぬより悲惨だ…」
その時アゾニアの脳裏に何が浮かんでいたか、ランには知る由もなかった。
「人間てのは、最後の最後の、その瞬間まで、生きようとするものなんだ。胴体が半分にちぎれた奴だって、懸命に息をしようとして口を動かす…あたしは、そういうのを何百回も、何千回も見た。そして考えたんだ。優れた軍人てのは、一秒でも長く生きて、一秒でも長く戦うことができる奴の事じゃないかってね」
記録参謀はただ言葉もなく、臨時の上官の言葉を聞いていた。彼女が今まで出会ったどの人間にも、アゾニアのような強烈な個性を持った者はいなかった。
「そう思って、必死に戦い抜いた…気が付いたら、大隊長にまでなってた。同期の奴らはほとんど死んじまってたよ。生きてたからこそ、出世できたんだ。出世すれば、より多くの敵を叩ける。考えてみろよ。今度の敵は、我々にとって最大の敵さ。なにしろ、基幹艦隊を滅ぼしちまった奴らなんだからな。そいつら相手に、戦って生き延びられたら、あたしらは最強ってことにならないか?」
いつもの不敵な笑みが女戦士の口から消え、水色の真剣な光がランに向かって投げかけられた。
「…だから、悔いはない。この星での戦いが…あたしの最後の戦いになっても」
「アゾニア…」
「言っとくが、無駄に死ぬつもりはないぞ。あたしは絶対、みんなをまとめて宇宙に帰る。絶対な」
ランは、アゾニアの中に改めて鋼鉄より固い、強い意志の力を感じ取った。それは、彼らゼントラーディ人にとって最高に美しく崇高なものである、戦いへの意欲に満ちた顔であった。
「特にお前には、絶対生き延びてほしいんだ…そして、この星で何があったか、味方に伝えてほしい。あたし達がどう戦ったか、ゼントラーディの歴史に残してくれ」
「アゾニア…私も…アゾニアに死んでほしくない」
女戦士はにこりと微笑み、地面を軽く叩いた。
「ホラ、そんな所につっ立ってないで、こっち来て座れよ」
「…うん」
ランはアゾニアの隣に腰をおろし、二人はしばし無言のまま、暗闇の中にほんのうっすらと浮かび上がる地平線を見やっていた。
アゾニアにとっては珍しくないその光景も、ランにとってはひどく不安を呼び起こさせるものであった。遠近感のない宇宙の暗闇と違って、吸い込まれそうな恐ろしさがあった。ランは無意識に、アゾニアの戦闘服の裾をつかんでいた。
「…大丈夫だって。必ず帰してやるさ…」
雪の化粧をした大地を渡ってくる風が、二人の顔をなでた。兵士達の騒ぐ声が風に乗って、遠くに、時には驚くほど近くに聞こえてくる。不思議な感覚だった。
「アゾニアは…風だ…」
吹き渡る風に身をゆだねながら、ランはつぶやいた。
「不思議で、冷たくて…でも、とても気持ちいい…」
この記事へのコメント
しびれるー
カッコイイです。
TVではヤラレメカ状態の彼らも、本来はこういうやっつける場面もあるはずですよね。
地球人サイドではない方から、地球軍を見るのは新鮮です。
バルキリーが出る度、「輝?」とドキドキする自分もいますが…。
戦闘の高揚感みたいなものを、私自身は体験したことがありませんが、こうして拝見しすると、ちょっと分かる気もします。
戦闘に生きてきたゼントラーディ人達を、TVではカムジン達くらいしか描いてくれませんでした。
こういうSSを見ると、カムジンがもっと格好良く見えてきますね。
TVではヤラレメカ状態の彼らも、本来はこういうやっつける場面もあるはずですよね。
地球人サイドではない方から、地球軍を見るのは新鮮です。
バルキリーが出る度、「輝?」とドキドキする自分もいますが…。
戦闘の高揚感みたいなものを、私自身は体験したことがありませんが、こうして拝見しすると、ちょっと分かる気もします。
戦闘に生きてきたゼントラーディ人達を、TVではカムジン達くらいしか描いてくれませんでした。
こういうSSを見ると、カムジンがもっと格好良く見えてきますね。
2011/07/13(水) 18:39:23 | URL | にゃお #nHTGuFzo[ 編集]
●にゃおさん
ありがとうございます。
敵の宿命で、本編では負けなければいけないゼンちゃんですが...いやいや、よくTV版本編でも、「ウィンザー中隊、壊滅!」とか未沙さんに報告されてたんで(笑)、視聴者の見てない所で勝ってたんですヨ(笑)
輝は...今のところ、大分先で、名前だけ出てきます。
ご期待に添えなくて申し訳ありません。未沙は登場しますが...
親分は、さらにカッコよさに磨きをかけて登場です(ラブ度の違い)
気長に、おつきあいください。
ありがとうございます。
敵の宿命で、本編では負けなければいけないゼンちゃんですが...いやいや、よくTV版本編でも、「ウィンザー中隊、壊滅!」とか未沙さんに報告されてたんで(笑)、視聴者の見てない所で勝ってたんですヨ(笑)
輝は...今のところ、大分先で、名前だけ出てきます。
ご期待に添えなくて申し訳ありません。未沙は登場しますが...
親分は、さらにカッコよさに磨きをかけて登場です(ラブ度の違い)
気長に、おつきあいください。
2011/07/16(土) 22:20:37 | URL | 作者。 #-[ 編集]
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